【2021年版】外壁塗装の坪数ごとの費用相場を解説 20坪~60坪の見積もり例も

外壁塗装工事にかかる費用の相場を20~60坪の坪数ごとに例示し、かかる費用の内訳についても解説しています。 また、実際に塗装業者に見積もりを依頼する際、金額が相場と比較して妥当かどうかを見分ける方法や、注意しておきたい点についても紹介しています。
目次

住宅の外壁塗装をしようと考えたときに、特に気になるのが費用相場ではないでしょうか。
提示された見積書に目を通した際、想定していたよりも高い金額に驚くことも少なくありません。
その見積もりが妥当かどうか判断できなければ、工事を依頼するのもためらってしまうでしょう。
そこで、本記事では外壁塗装にかかる費用相場を坪数ごとに紹介し、その内訳についても詳しく紹介していきます。

 

外壁塗装の費用相場はどれくらい?

まずは、外壁塗装にかかる費用の目安を塗装面積ごとにご紹介します。

外壁塗装の費用相場・価格表(坪数)

坪数 塗装面積 費用相場
20坪 79.2m2 約40~90万円
30坪 118.8m2 約60~100万円
40坪 158.4m2 約80~130万円
50坪 198.0m2 約90~160万円
60坪 237.6m2 約120~200万円

なお、ここで記載した坪数は建物の延床面積です。
例えば、1階の床面積が15坪で2階建ての場合は30坪、1階の床面積が20坪で3階建ての場合は60坪の欄を参照してください。

また、外壁の面積は一般的に、住宅の延床面積を1.2倍した数値とされています。
1坪を3.3m2として計算した場合、延床面積20坪の住宅の塗装面積は、以下の式で求められます。

延床面積:20坪×3.3=約66m2
塗装面積:66m2×1.2=79.2m2

一般的な住宅の延床面積は約30坪程度ですので、外壁塗装の費用としては最低でも60万円はかかると見込んでおいてください。

屋根塗装の費用も加えた場合

坪数 塗装面積 費用相場
20坪 79.2m2 70万~110万円
30坪 118.8m2 80万~120万円
40坪 158.4m2 100万~140万円
50坪 198.0m2 120万~180万円
60坪 237.6m2 150万~200万円

外壁塗装と同時に屋根の塗り替えも行う場合は、外壁塗装の相場に20万~40万円を上乗せした金額が必要です。
料金は高くなりますが、外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、足場の設置や材料の運搬が1度で済み、その分の費用が節約できるというメリットがあります。

 

外壁塗装の費用の内訳

業者から見積書を提示された際、合計金額だけではなく内訳まで知っておいたほうが具体的な費用を把握できます。
ここでは、外壁塗装の代表的な費用項目を確認しておきましょう。

・材料費
塗料はもちろんのこと、塗料の飛散を防ぐ養生シートや飛散防止ネット、壁の隙間を充填するシーリング材など、外壁塗装に必要なすべての材料にかかる費用です。
費用全体の約20%程度が材料費にあたります。

・足場代
外壁塗装の工事中、住宅の周囲に仮設する足場の建設費用です。
足場代は、費用全体の約20%程度を占めています。

・人件費
塗装作業を行う職人のほか、外壁塗装工事に関わる全ての人の労働に対して支払われる費用です。
ベテランの人ほど人件費が高くなるため、経験豊富な職人が多い場合は人件費も高くなります。
人件費が全体に占める割合は、約30%だといわれています。

・その他運営費
その他運営費とは、業者が現場に向かうまでの交通費や、工事を開始する前の事務手数料など、工事にあたって発生する諸費用のことです。
業者の利益もここに含まれ、全体の費用の約30%に該当します。

塗料の相場

外壁塗装で使われる塗料には、様々な種類があります。
塗料ごとの耐用年数と費用の目安は、以下の通りです。

・アクリル塗料
アクリル樹脂を主成分とする軽量な塗料です。
1m2あたりの費用が1,000~1,800円とほかの塗料に比べて安いのがメリットといえます。
耐用年数は3~8年と比較的短いため、メンテナンス用の塗料としてはあまり採用されていません。

・ウレタン塗料
密着性に優れたウレタン樹脂が主成分の塗料です。
柔らかい塗料なので複雑な形状の壁にも塗ることができ、剥がれにくいという性質も持っています。
1m2あたりの費用は1,400~2,500円、耐用年数は5~10年です。

・シリコン塗料
シリコン樹脂を主成分とする塗料です。
費用の割に耐久性と耐水性が高く、コストパフォーマンスに優れています。
1m2あたりの費用は1,800~3,500円、耐用年数は7~15年が目安です。

・フッ素塗料
フッ素樹脂を主成分とする、耐熱性や耐寒性に優れた塗料です。
紫外線や酸性雨にも比較的強く、付着した汚れが雨で落ちやすいという特徴もあります。
1m2あたりの費用は3,000~5,000円、耐用年数は15~20年です。

・特殊な塗料
上記で紹介した一般的な塗料のほかにも、建物の断熱性や遮熱性を高めるためにセラミックビーズを配合した「セラミック塗料」や、塗料のチョーキングや色あせを防ぐために無機物を配合した「無機塗料」など、特殊な塗料も存在します。
セラミック塗料は1m2あたりの費用が3,500~5,000円、耐用年数は10~25年程度です。
無機塗料は1m2あたりの費用が3,500~5,500円、耐用年数は15~20年程度とされています。

このように、外壁塗装の費用は使用する塗料によって大きく異なり、総額では数十万円もの差が生まれます。
つい安い塗料を選びたくなるかもしれませんが、塗料の価格に伴って耐用年数も長くなります。
長期的に見れば、単価の高い塗料を選んだ方が塗り替えまでの期間を伸ばせるため、結果的にコストを節約できる場合もあるでしょう。

足場代の相場

塗装工事中、住宅の周囲に仮設する足場は、職人の作業場を確保したり、シートを張って塗料が飛散するのを防いだりする役割があります。
安全を確保しながら丁寧に作業を行うためにも、足場の設置は必須です。
足場の設置にかかる費用は、以下の計算式で求められます。

・足場の面積(外壁面積 × 1.3倍)×単価 = 足場の費用

例えば、住宅の延床面積が20坪の場合、計算式は以下の通りです。

・20坪×3.3=66m2
・66×1.3=85.8m2

なお、外壁面積を1.3倍にして計算するのは、外壁を取り囲むのに少しのゆとりをもたせているためです。

足場の単価は1m2あたり約600~800円、飛散防止シートの単価は1m2あたり約100~200円なので、20坪の住宅では約6万~9万円を足場代の目安としてください。
ただし、設置場所や住宅の階数によっても価格は変動するので注意しましょう。

人件費の相場

外壁塗装における人件費とは、塗装職人が行った工事に対して支払われる費用のことです。
当然、費用は作業量によっても変わってきます。人件費の主な内訳は、次の通りです。

・飛散防止ネット張り
1m2あたり100〜200円

・高圧洗浄
塗装の前に壁面を洗浄する作業です。
1m2あたり100〜300円

・養生
玄関のドアやサッシなど、塗料が付着するのを防ぎたい箇所にマスキングテープなどを貼って保護する作業です。
1m2あたり250〜400円

・シーリング補強
壁のひび割れや外壁材の隙間など、劣化した部分をシーリング材で補修する作業です。
増し打ち:1m2あたり500〜1,000円
打ち替え:1m2あたり900〜1,500円

・下地補修
塗装前に劣化した下地を補修する作業です。
1m2あたり1,700〜2,500円

そのほか人件費に含まれる費用項目としては、次のようなものがあります。
・現場管理費:3万~5万円
・廃材処理費等:1万~3万円

 

外壁塗装の見積もり参考例

塗装業者に費用の見積もりを依頼した時、具体的に見積書のどこを確認すればよいのでしょうか。
実際の見積書の例を参考に、確認しておきたい箇所について見ていきます。

信頼性の高い業者の見積もり例

こちらの見積書では、費用項目が細かく分かれて記載されており、具体的な作業内容や作業面積、使用する塗料の種類までがきちんと明記されています。
このように内訳が具体的な見積書を提示してくれる業者であれば、安心して工事を任せられるでしょう。

基本項目
項目 面積(m2 単価(/円) 合計(円)
仮設足場 128.7m2 600円 77,220円
飛散防止ネット 128.7m2 200円 25,740円
高圧洗浄(塗装部分) 123.4m2 200円 24,680円
養生 128.8m2 250円 32,200円
シーリング打ち替え 118.8m2 900円 106,920円
下地補修 15,000円
塗装項目
項目 面積(m2 単価(/円) 合計(円)
下塗り(シーラー) 118.8m2 800円 95,040円
中塗り(水性セラミックシリコン) 118.8m2 2,200円 261,360円
上塗り(水性セラミックシリコン) 118.8m2 2,200円 261,360円
その他
項目 面積(m2 単価(/円) 合計(円)
廃棄物処理 10,000円
運搬・交通費 10,000円
合計 919,520円

依頼を避けたい業者の見積もり例

こちらの見積書では、すべての項目に「一式」としか記されておらず、費用計算の根拠が不明確です。
作業の内容や面積、単価も記されていないので、具体的にどの様な作業を行ってもらえるのかも分かりません。
このような見積書を提示された場合、必ず具体的な内訳を業者に確認してください。
説明に納得がいかなければ、依頼は避けた方が賢明です。

項目 単位 合計(円)
足場工事 一式 110,000円
飛散防止ネット 一式 30,000円
高圧洗浄 一式 25,000円
外壁塗装 一式 800,000円
合計 965,000円

 

外壁塗装の支払い方法

外壁塗装の支払いには、いくつかの手段があります。

現金での支払い

一口に現金で支払うといっても、支払うタイミングや回数によって3種類の方法があります。
最もオーソドックスなのが、工事の完了後に代金を一括で支払う方法です。
依頼者は工事が終わったのを見届けたうえで初めて工事代金を支払うことになるので、代金を持ち逃げされる心配がなく、安心して依頼できます。

そのほかにも、工事の前と後の2回に分けて代金を支払うケースや、工事前・工事途中・工事後の3回に分けて支払うケースもあります。
ただし、3回払いが採用されるのは、工事面積が広く、費用が莫大になる場合のみです。
通常の住宅であればこの方法が用いられることはほとんどないと考えておきましょう。

また、優良な業者であれば着工前に代金を一括請求することはありません。
このような業者は、代金を持ち逃げする可能性もあるので注意してください。

クレジットカード

近年ではクレジットカードの支払いに対応する業者も増えています。
クレジットカードを利用するメリットとしては、決済が簡単なことや、カード会社からポイントが付与されることなどが挙げられます。

ローン

外壁塗装では費用に100万円近くかかるケースもあるため、まとまった現金を1度に用意できないこともあるでしょう。
その場合、支払いにローンが使える業者を探すのも1つの手です。
ローンの相談先としては、外壁塗装業者、銀行、住宅ローンの借り入れ先などが挙げられます。

 

外壁塗装費用を安く抑えるコツ

外壁塗装には、安くても数十万円という金額がかかります。
しかし、コツさえ押さえておけば費用を節約することも可能です。
ここからは、外壁塗装の費用を少しでも抑える方法をご紹介します。

複数の業者に見積もりを依頼

費用を抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。
いくつかの見積書を比較すれば、その中からできるだけ安い業者を探せます。
また、1社にしか見積もりを依頼していない場合、提示された金額が相場と比べて妥当かどうかを判断できません。
残念ながら、中には相場からかけ離れた金額を提示してくる悪徳業者も存在します。
こうした業者に引っかからないためにも、見積もりは必ず複数社に依頼してください。

助成金や補助金の活用

自治体によっては、外壁塗装工事を行うと「省エネ住宅改修補助金」や「住宅リフォーム資金助成」といった補助金や補助金が支給される場合もあります。
例えば省エネ住宅改修補助金とは、断熱性や遮熱性のある塗料を使うことで夏場の冷房代を抑え、地球温暖化の防止につなげることを目的とした補助金です。
ただし、支給の条件は自治体によって異なり、必ずしも全ての地域にこうした制度があるわけではありません。
また、補助金を受け取るには工事が始まる前に申請する必要があるので、気になる方は事前にお住まいの自治体の制度について調べておきましょう。

 

外壁塗装の業者を選ぶ際の注意点

塗装工事を依頼する業者を選定する際には、いくつか注意しておくべき点もあります。

大幅に値引きする業者には注意

見積もりを依頼した際、「今はキャンペーン中なので大変お安くなっています」などと、相場よりも大幅に低い代金を提示してくる業者もあります。
つい心が惹かれてしまいますが、こうした業者は悪徳業者である可能性を疑ってください。
「足場代無料」と強調してくる業者にも注意が必要です。
足場を設置するためには、材料の運搬費や施工費のほか、国家資格をもった人員を配置するための人件費もかかるので、本来無料でできるものではありません。
また、最初は安い費用を提示しておき、後から「塗装中に住宅の不具合が発覚した」などと言って費用を釣り上げてくる可能性もあります。
住宅の不具合は事前の現地調査で把握できるはずですので、これも本来はあり得ないことです。

相見積もりで値切るのはマナー違反

工事代金をできるだけ安くしたい気持ちはわかりますが、他社と比較して値切り交渉するのは厳禁です。
信頼できる業者であれば、外壁の状態をきちんと確認し、最初から適切な費用を見積もってくれています。
そのため、値引きすることはほとんど不可能です。
そこからさらに金額を下げようとすれば、必要な工事期間を短縮したり、人員を削減したりしなければなりません。
結果的に工事の質を落とすことにもつながるため、適切な見積もりに対して無理に値切るのは止めましょう。

 

まとめ

外壁塗装の費用相場や内訳、見積書の参考例、業者に見積もりを依頼する際の注意点などをご紹介しました。
外壁塗装は大切な家を長持ちさせる上で欠かせないメンテナンスです。
塗料の種類や外壁の状態によっては費用が高額になることもありますが、国の補助金などを利用すればある程度費用を抑えられます。
また、工事を依頼する際は複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選んでください。

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