【屋根リフォームのすべて】工事内容から費用相場まで徹底解説

【屋根リフォームのすべて】工事内容から費用相場まで徹底解説イメージ
お住まいの屋根の材質や耐用年数、メンテナンスをするタイミングは自分ではなかなか分からないものです。 屋根のリフォームは、屋根材の種類や形状、劣化状況によってさまざまな工事の方法があり、費用も異なります。 この記事では、屋根のリフォーム工事にはどのような種類があるのか、費用の相場やタイミングなどを解説します。
目次
この記事の監修者
矢野友也

矢野友也
三和ペイント株式会社
品質管理部 主任

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

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屋根リフォーム工事の種類

色褪せた屋根と棟▲弊社施工の屋根リフォーム工事風景

屋根リフォームと一言で言っても現在の屋根の状態や予算によって施工内容が異なります。本項では代表的な施工内容と費用相場を紹介します。

屋根塗装工事

屋根リフォームの中でも比較的安価で行えるのが屋根塗装工事です。屋根材によっては塗装が不要な素材もあるため全ての家でできる工事ではありませんが、屋根材の保護効果を高めることで屋根を長持ちさせるのはもちろんですが色が変わることによる美観効果も大きなポイントです。

屋根塗装工事の特徴
  • 屋根材の保護効果を高める
  • 防水性の強化
  • 錆びやカビ、苔、藻の対策
  • 遮熱・断熱効果を付与
  • 美観性の向上

屋根材の保護効果を高める

屋根塗装の大きな役割として、屋根材表面を塗膜でコーティングすることで屋根材を経年劣化から保護します。

屋根は多くの場合、外壁と異なり日光を常に浴び続けます。同じ塗料を屋根と外壁両方で使用していたとしても屋根のほうが先に劣化してしまうのはこのためで、外壁以上にダメージを受けているため塗装によって得られる効果は大きいです。

劣化した状態で放置をすると屋根材を痛め、さらに大掛かりな屋根リフォーム工事が必要になるケースや雨漏りにつながることもあるので定期的に確認するようにしてください。

防水性の強化

最近の外壁、屋根用の塗料は防水性の高い塗料が主流です。塗膜でコーティングすることで屋根材を雨から守り、長持ちさせます。しかし、紫外線などの影響で経年劣化し、塗膜が剥がれていたり防水性が失われていると本来の防水効果を発揮できず屋根材を痛めることに繋がります。

使用する塗料によって耐用年数が異なりますが、防水効果が失われた状態の屋根を放置すると屋根材が劣化していきます。屋根を見て色褪せを感じるようであれば一度専門業者に点検を依頼すると良いでしょう。

錆びやカビ、苔、藻の対策

トタン屋根やガルバリウム鋼板の屋根の場合は屋根自体が金属製なので塗膜が剥がれているとそこから侵入した雨水が原因で錆びが発生することがあります。また、棟板金や固定のための釘など屋根には金属が使用されています。屋根材が金属製でない場合でもこれらの屋根周辺の部品によるもらい錆びも起こるため対策のための塗装は有用です。

スレート屋根の場合は錆びよりもカビや苔、藻の発生が考えられます。スレート屋根の主成分はセメントなので本来は水を吸収しやすいです。表面を塗膜によって保護することで防水性を得ていますが、塗膜が剥がれていたり、ひび割れなどが原因で中のセメントが露出しているとそこから水を吸収します。湿った状態が続くとカビや苔が生えやすい環境となりますので注意してください。

カビや苔、藻は美観を損ねるだけでなくこれらが屋根表面にある状態が続くと屋根材を痛める原因にもなりますので、発見したタイミングで高圧洗浄をするなどの対策が必要です。

遮熱・断熱効果を付与

一部の屋根用の塗料では遮熱効果、断熱効果のあるものがあります。遮熱と断熱は似たような意味に感じますが本質は異なり、遮熱は外気温を侵入させない目的が、断熱は室内の暖気が外に逃げないようにする目的があります。

室内での生活を快適にするのはもちろんですが、冷暖房の効率を良くすることで電気代節約の効果があります。

美観性の向上

塗装によって他の屋根リフォームよりも安価で美観性を向上できるのが屋根塗装の強みです。色合いが変わることによる印象の変化や艶のある塗料で塗装することで新築のような美観を得ます。

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屋根重ね葺き工事(カバー工法)

カバー工法とも呼ばれる屋根の重ね葺き工事は、従来の屋根の上から防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材を張っていくことで美観と機能を回復させる工事です。

屋根重ね葺き工事の特徴
  • 短期間で施工が完了する
  • 断熱、防音性の向上が期待できる
  • 葺き替えと比較して構造へのダメージが少ない
  • 屋根が重くなることで耐震性に不安が
  • 施工は一度きり

短期間で施工が完了する

屋根の重ね葺き工事は屋根の葺き替え工事と異なり既存屋根材の解体や撤去が不要なため、短い施工日数で工事が完了します。工期が短いため騒音を含めたストレスが最小限に抑えられるのは大きなメリット言えます。

施工が早いのは人件費の観点でもメリットで、安価で行えるのも特徴です。

断熱、防音性の向上が期待できる

重ね葺き工事は既存の屋根の上から新しく屋根材を上張りするため屋根の厚みがその分増します。厚みが増すということは熱を外に逃がしにくくなり、結果として断熱性が向上します。

屋根の厚みが増すことで得られるメリットとして防音性も挙げられます。室内の音が外に伝わりにくくなるだけでなく外から入ってくる音も軽減できます。

葺き替えと比較して構造へのダメージが少ない

下で別途紹介する屋根の葺き替え工事の場合は既存の屋根材は一度撤去します。多くの木造住宅では屋根材を野地板に釘などで固定しているケースもあり、これを撤去しようとすると屋根の構造部分である垂木や野地板に多少なりとも損傷を与えます。

屋根材を撤去する作業は想像以上に丁寧な作業が求められる工事なのでこれを行わないだけで構造部へのダメージを減らせます。

屋根が重くなることで耐震性に不安が

ここまでは重ね葺き工事のメリットを挙げてきましたが、当然デメリットもあります。最も大きなデメリットとなるのは耐震性でしょう。重ね葺き工事の場合新たに屋根材を重ねるためその分重みが増します。屋根が重くなることで外壁や柱へかかる負担は確実に増加します。

カバー工法で使用される屋根材は主に薄い金属なので軽い素材のため、大きな影響はないとされていますが家の形状によっては適さない住宅もあるため、専門業者に現場を見てもらって判断してもらうようにしましょう。

施工は一度きり

前述通り屋根材を重ねることで重量が増します。何度も重ね葺き工事を行えばその分耐震性が失われ、住宅の負担も大きくなります。そのため基本的に重ね葺き工事は一度しか行えず、再度屋根リフォームをする場合には二重の屋根材を解体、撤去して葺き替え工事を行う必要がある点は押さえておきましょう。

また、既存の屋根材が日本瓦のようにフラットでない素材であったり、そもそもの重量が重い屋根材の場合には重ね葺きは行えません。スレート屋根であっても劣化状態が激しい場合には下地が傷んでいることも多いため工事が行えないことも多いです。カバー工法での施工を考えている方は早い段階で工事を検討し、専門業者に点検、確認をしてもらうようにしましょう。

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屋根葺き替え工事

屋根の葺き替え工事は屋根リフォーム工事の中でも最も大掛かりな工事となります。基本的には既存の屋根がひどく傷んでいる場合に行われるリフォームです。

屋根葺き替え工事の特徴
  • 住宅の寿命を延ばせる
  • 普段は確認できない場所の点検が可能
  • 耐震性の向上に期待できる
  • 屋根リフォームの中では施工費用が高額
  • 長めの工期で行われる

住宅の寿命を延ばせる

屋根の葺き替え工事を行う最大のメリットは屋根の寿命ひいては住宅の寿命を延ばすことができる点です。葺き替え工事では屋根材だけでなくルーフィングやその下の野地板にも手を加えるため屋根の寿命を延ばせます。

屋根材が新しくなることで紫外線や雨水、風などから家を守る機能も新築同然に蘇ります。葺き替え工事によって意識が変わり、工事後も定期的に点検を行ってこまめに住宅のメンテナンスを行う方が多いのも事実です。

普段は確認できない場所の点検が可能

屋根葺き替え工事では既存の屋根材を撤去することで普段は確認できない野地板などの構造部の確認が可能です。既存屋根材の撤去後に下地部分が傷んでいれば補修や交換が可能なため塗装工事やカバー工法に比べて住宅のメンテナンスという点で優れます。

耐震性の向上に期待できる

屋根の葺き替え工事では既存の屋根材を撤去して新しい屋根材へと交換することができます。地域に合った材質の屋根に変えることもできますし、建築当時にはなかった高耐久や軽い最新の屋根材を選択できるのも強みです。

他の屋根リフォームよりも外見を含めて選択肢が豊富なため、外観を新しくしたいと考えている方であれば検討してみても良いでしょう。

屋根リフォームの中では施工費用が高額

葺き替え工事のデメリットとしては施工費用が真っ先に挙げられます。塗装工事やカバー工法と比較すると工程が多く、撤去や処分費の分費用はかさみます。下で紹介する工期が長い点も理由のひとつで、人件費も高くなります。

しかし、長い目で見たとき、住宅のメンテナンスをしっかり行っていたことで今後のメンテナンスにかかる費用を削減できるケースもあります。定期的に足場を仮設して補修を行うよりも一度に屋根の葺き替え工事をすることでトータルコストを抑えられる場合があります。これらの点は現在の屋根の状態にも左右されるので、点検を依頼した屋根の専門業者にアドバイスを求めてみることをおすすめいたします。

長めの工期で行われる

葺き替え工事は一度既存の屋根を解体、撤去した後に新しい屋根を葺くため、前述した塗装工事やカバー工法よりも施工期間が長いのが特徴です。葺き替え工事の際には既存の屋根材を撤去するため、一時的ではありますが雨の影響を大きく受けることになります。工事中に雨が降ると野地板が痛む原因になるだけでなく安全上の問題もあるためさらに工期が延びることもあります。基本的に施工前に天気を考慮してスケジュールを立てますが雨や雪の影響を受けやすい点は押さえておきましょう。

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屋根塗装工事の施工内容と費用相場

屋根の高圧洗浄でカビや汚れをきれいに掃除▲施工前には屋根の汚れをきれいに落とします

本項では屋根塗装工事の施工内容と費用相場を紹介します。屋根塗装を考えている方は参考にしてください。

屋根塗装の施工内容
  1. 足場仮設工事
  2. 高圧洗浄
  3. 下地補修、ケレン作業
  4. 下塗り工事
  5. 中塗り工事
  6. 上塗り工事
  7. 縁切り(スレート屋根のみ)

足場仮設工事

1㎡あたり約1万円
一般的な住宅の場合約20万円

屋根リフォーム工事において必ず行わければならないのが足場の仮設工事です。工事を安全に行うために欠かせない工事なので屋根塗装だけでなく重ね葺き、葺き替えの両工事でも必要です。

高圧洗浄

1㎡あたり100円~300円
一般的な住宅の場合約1万円~3万円

屋根を塗装する前には表面の汚れをきれいに落とすために高圧洗浄機を使用して洗浄を行います。屋根材表面に汚れや古い塗料がついた状態で塗装を行うと、新たに塗る塗料が屋根材に密着せず、塗装後すぐに剥がれたり浮いてしまったりと施工不良になるおそれがあるため丁寧に行います。

下地補修、ケレン作業

1㎡あたり200円~2500円
一般的な住宅の場合約10万円~50万円
※劣化具合によって行う作業が変わります

下地補修は屋根材のひび割れや書けている部分に対してコーキング材を使用して補修を行います。

ケレン作業とは金属屋根に対して行うもので、表面の汚れや錆びをやすりやサンダーを使用して研磨することで塗料の密着性を高めます。塗装前にしっかりとケレン作業を行っていないと塗料本来の性能が発揮されず、耐用年数より早く剥がれてしまうため非常に重要な作業です。

塗装

1㎡あたり700円~5000円
一般的な住宅の場合約2万円~20万円
※使用する塗料のグレードや機能によって変わります

塗装の工程は下塗り、中塗り、上塗りの3段階に分けて行われます。よく塗装に関するコラムで何回塗るかを確認しましょうと書かれているものもありますが、この3回に分けて塗装を行うのが重要なためです。

下塗りではプライマーやシーラーを使用します。これらは下塗り用の塗料で、上から使用する塗料の密着性を高めたり、劣化が進んだ下地が塗料を吸い過ぎないように調整する役割を持ちます。塗装工事完了後には見えない部分ではありますが、下塗りをしっかりやっておくことで塗料が長持ちするのはもちろん、きれいに仕上がるため重要な工程です。

中塗り、上塗りは同じ塗料を使用して仕上げていく塗装工事の過程です。一度塗っただけでは塗膜が薄く塗りムラが起こる可能性があります。重ねて塗装をすることで規定通りの厚みの塗膜を作り、耐久性を高めます。そのため一部の上塗りが1回を製品設計としている塗料以外は2回塗装を行います。

この話をすると2回と言わず何度も塗装をすれば耐久性が高まると考える方もいますが逆効果のため注意してください。塗料の厚みが厚いことで壁内の湿気を逃がす性質(透湿性)が失われます。特に日本のような多湿の地域では屋根材を腐らせることにもなるので使用する塗料に合った厚みで塗装を行う必要があります。

縁切り

一般的な住宅の場合約5万円

縁切りとはスレート屋根の塗装を行った際に行う工程です。スレート屋根はフラットな屋根材を重ねているため塗装時に隙間を塞いでしまいます。ここはスレート瓦の内側に侵入した雨水を外へ出す役割を担っているため、塞いでしまうと内部に侵入した雨水が溜まり、雨漏りの原因となります。

最近ではタスペーサーと呼ばれる瓦の間に差し込むことで隙間を確保できる部材があるためこちらが主流になりつつあります。スレート屋根の塗装を考えている方は縁切りもしくはタスペーサーの工程が含まれているか確認してください。

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屋根重ね葺き工事の施工内容と費用相場

屋根の葺き替え工事過程▲薄い金属板で重ね葺き

続いて屋根の重ね葺き工事の施工内容を紹介していきます。

屋根重ね葺き工事の施工内容
  1. 足場仮設工事
  2. 棟板金の撤去
  3. ルーフィング敷設
  4. 屋根材の本体張り
  5. 棟板金、換気棟の設置

棟板金の撤去

屋根の重ね葺き工事を行う際には足場を組んだあと、まずは屋根の頂上部分にある棟板金を撤去します。棟板金は屋根の中でも痛みやすく不具合が起きていることも多いので撤去し、貫板と呼ばれる下地を補修します。最近では木材ではなくアルミを使用する家も多く、劣化が気になるようであれば交換してしまうのも手です。

ルーフィング敷設

棟板金の撤去が完了したらルーフィングを敷設していきます。ルーフィングは防水シートとも呼ばれる下葺き材で、屋根の隙間から内部へ侵入した雨水を野地板やその内部へ侵入させない役割を持ちます。また、ルーフィングには透湿性のあるものや遮熱機能のあるものなどがあるので地域にあったものも選択するのが重要です。

屋根材の本体張り

ルーフィング敷設の後は屋根材を上張りしていきます。カバー工法で使用する屋根材は金属製のガルバリウム鋼板が採用されることが多いです。金属製と言うと重くなると考える方もいますが、非常に薄く作られているため軽量かつ高い耐久性を持つためカバー工法に最適な屋根材です。

近年ではガルバリウム鋼板を改良したエスジーエル鋼板(SGL鋼板)が採用されることも増えました。エスジーエルはガルバリウムの屋根材よりも耐食性が高く、錆びにくいだけでなく穴が空きにくいため推奨されています。

棟板金、換気棟の設置

屋根材の本体張りが完了したら棟板金や換気棟を設置して屋根の重ね葺き工事は完了です。

換気棟は屋根裏にこもってしまう熱や湿気を放出する役割を持ち、これがあることで屋根の下地が長持ちします。重ね葺きをしたことで逃げにくくなった熱や湿気を外へ出すためには欠かせません。

屋根重ね葺き工事の費用相場

屋根の重ね葺き工事の場合、30坪の住宅で約120万円~200万円ほどを想定しておくと良いでしょう。金額は屋根材の単価や劣化状況によって大きく変わりますが、材料費+設置費が5割以上を占め、下地補修と処分費が残り3割、残り2割は足場費といったイメージです。

屋根葺き替え工事の施工内容と費用相場

屋根材を撤去している塗装職人▲一度屋根材を撤去して張り直す

最後に屋根の重ね葺き工事の施工内容を解説していきます。

屋根葺き替え工事の施工内容
  1. 足場仮設工事
  2. 既存屋根の解体工事
  3. 野地板の増し張り
  4. ルーフィング敷設
  5. 新しい屋根材の設置
  6. 棟板金の設置

既存屋根の解体工事

屋根の葺き替え工事では足場の仮設後に既存屋根の解体、撤去工事が行われます。
既存屋根の撤去時にはほこりだけでなく破片が飛ぶおそれがあるため、養生をしっかりと行い近隣の住宅へ挨拶しておくと良いでしょう。

既存の屋根材にアスベストが使用されている場合は撤去や処分に資格が必要なため注意が必要です。

野地板の増し張り

既存の屋根とルーフィングを撤去すると野地板が姿をあらわします。野地板の傷みが少ない場合には増し張りといって上から構造用の合板を張ります。既存の野地板が雨漏りなどが原因で傷んでいる場合は交換施工をします。

ルーフィング敷設

下地となる構造部分の工事が完了したら新しい野地板の上にルーフィングを敷設します。作業内容は屋根の重ね葺き工事と同様で、透湿性や遮熱機能など地域にあった製品を採用しましょう。

新しい屋根材の設置

ルーフィング敷設が完了したらいよいよ新しい屋根を張ります。重ね葺きとは異なり屋根材の自由度が高いため機能やデザインを基に職人と相談して決めるのがおすすめです。

採用される屋根材によって工法は異なりますが、工程に大きな差はありません。

棟板金の設置

最後に屋根の頂上に棟板金を取り付けて屋根の葺き替え工事は完了です。

棟部は屋根の中でも飛来物の影響を受けやすく、雨漏りの原因となる場所でもあるので丁寧に施工をしてから点検を行います。

屋根葺き替え工事の費用相場

葺き替え工事の場合には既存の屋根材の処分費が大きく異なるため注意が必要です。また既存の屋根が土葺きの場合は、桟葺きから桟葺きへの葺き替え工事よりも費用がかさむため注意が必要です。

工事内容 費用相場
土葺きから桟葺きへの葺き替え費用 約105〜210万円(施工面積50〜100㎡の場合)
桟葺きから桟葺きへの葺き替え費用 約85〜170万円(施工面積50〜100㎡の場合)
既存の屋根が土葺きの場合の撤去費用 1㎡あたり約5,000円
下地である野地板の補修費用 1㎡あたり約2,000円

屋根リフォームを安く抑えるコツ

屋根の葺き替え工事過程の下地作業▲大規模工事は長い目で見るとお得なことも

屋根リフォームは自分の家の状態に合わせて適切な方法で行いたいものですが、中でも必要な工事を安く行うためのコツを紹介していきます。

補助金制度の活用

屋根リフォームは住んでいる地方自治体によりますが補助金制度の対象工事とされている場合があります。対象工事かつ条件を満たしている必要はありますが補助金制度を活用することで費用を抑えることができます。

特に地震や台風などの自然災害による被害であれば原状回復を目的とした補助金を受け取れる地域もあります。こちらはあくまで原状回復が目的の補助金なので美化やグレードアップを目的としたリフォームは当てはまらない点に注意してください。

遮熱塗料を使用するなど環境に配慮したリフォームや、耐震工事の名目で行う屋根リフォームは補助金対象として設定されている地方自治体が多いため、こちらを活用するのも手です。こちらは先着や抽選になることもあるので早い段階からリフォームを検討して準備をしておくことをおすすめします。なにか不明点があれば弊社スタッフまでご相談ください。

点検をして必要な工事のみを行う

屋根の工事は家の状態によってどの程度の工事を行うべきかが異なります。今すぐにやるべき工事もあれば今は応急処置だけをしてしばらく経ってから工事を行っても問題のない状態など、全ての家で異なるので専門業者に一度点検を依頼してアドバイスをもらうのが有効です。

専門業者にアドバイスをもらう際には一社のみを頼るのではなく、近場の業者複数社に見てもらい、さまざまな意見をもらうようにしましょう。見る人間が変われば違う意見も出てくるのでそれらを踏まえて総合的に判断するのがおすすめです。

他の工事と合わせて施工

屋根のリフォームでは必ず足場の仮設を行います。これは外壁塗装でも同じです。
どうせ足場を仮説するのであれば屋根リフォームと外壁塗装を同時に行うことで足場仮設1回分の費用は安くできます。当然一度に支払う額は増えるので負担は増えますが、長い目で見るとお得になることもあります。

相見積もりを取って業者を選ぶ

施工する工事内容が決まったら業者選びです。同じ工事なので大きな差は出ませんが、安く資材を仕入れることができるような大きな会社や施工経験豊富でスピードが早いことから人件費を抑えられる業者など会社によって異なります。

相見積もりを依頼する場合は点検を複数の業者に依頼したように見積もりも複数の業者に依頼し、金額や工事内容を確認しましょう。相見積もりを比較する際には合計金額だけを見るのではなく、どの工事をいくらで行うのかといったように項目ごと比較をしてどの業者に依頼をするのかを決めるのがおすすめです。

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