屋根の雨漏りの修理費用の相場は?原因別の応急処置も紹介

屋根の雨漏りの修理費用の相場は?原因別の応急処置も紹介イメージ
屋根から雨漏りが起きてしまうと、非常に困るという人も多いですよね。そこでこの記事では雨漏りの原因や修理にかかる費用の相場、さらには原因別の雨漏り応急処置方法や、すこしでも修理金額を安くするためのポイントなどを紹介します。
目次
この記事の監修者
矢野友也

矢野友也
三和ペイント株式会社
品質管理部 主任

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

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屋根や壁からの雨漏りで悩んでいる方はいませんか?
日本は台風の被害が多い国ですから、どの家屋でも雨漏りのリスクを持っています。

雨漏りが発生すると大切な住宅の資産価値が低下することもあるので、早急な対応が必要です。
今回は雨漏りで困っている方に向けて、その原因や応急処置の方法をわかりやすく解説します。

屋根の雨漏りの原因とは

雨漏りが発生してしまった場合、まずは原因を突き止める必要があります。
雨漏りはさまざまな要因で起こりますが、代表的な原因を解説していきましょう。

【経年劣化】

日々、太陽熱や紫外線を浴び雨風を受けている屋根は当然、時間とともに劣化します。
ストレート材で20年程度、ガルバリウム鋼板で25年程度、トタン屋根は10年程度が平均的な耐用年数です。

これらは、途中に定期的な塗装や防水などのメンテナンスをしたうえでの年数です。
メンテナンスをせず、耐用年数に達した場合はいつ雨漏りが起きてもおかしくありません。

【棟板金の不具合】

棟板金とは屋根の頂点にある板金のことで、スレート、コロニアル、金属屋根には必ずついています。
屋根の内部に雨水が入らないようにかぶせて施工するのですが、固定する際に釘を使用します。

その釘が経年劣化で浮いてくる場合も多く、さらにそこから雨水がしみ込んでしまう場合もあります。
また釘が浮くと、かぶさっている棟板金自体も浮いてしまう場合があるので注意してください。

【板金の劣化】

屋根には家屋に雨水が入らないように、雨仕舞(あまじまい)をという部位を設置します。
雨仕舞は主に板金で施工されますが、金属なのでサビてしまうことがあります。
サビが進行するとへこんだり、穴があいたりして雨漏りへつながるのです。

【ルーフィングが原因の場合】

ルーフィングとは屋根材の下に敷く防水シートのことで、下葺き材と呼ばれることもあります。
屋根の部材(例えば、ストレート材や瓦など)は、一次防水として水の浸入を防ぎます。

そして二次防水として、屋根内部に敷き詰められたルーフィングで家屋への浸水を防ぐのです。
もしも屋根から水が漏れている場合ルーフィングが機能していないことになります。
剥がれたり破損したりしている場合は交換が必要です。

【瓦屋根の場合】

瓦屋根の場合は瓦の割れやズレが雨漏りの原因になります。
漆喰部分が崩れたり剥がれたりする場合もあり、そこから水が漏れることもあります。

【施工不良が原因の場合】

残念なことですが、新築時またはリフォーム時に施工した業者の技術不足などが原因となることもあります。

一例としては、ルーフィングの施工が丁寧でなかった、屋根塗装で防水用の施工がきちんとできていなかった、などです。
もしもそのようなことが原因であれば業者に相談してみましょう。

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雨漏りとよく似た症状

雨漏りとよく似た症状が起こるトラブルとしては、以下のようなものがあります。

  • ・漏水
  • ・結露
  • ・すが漏れ

これらはそれぞれ原因が違い、雨漏り対策をしても改善しないため注意が必要です。

漏水

漏水とは水道管が劣化や損傷によって、そこから水が漏れ出す現象の事です。

雨漏りと違い、配管の損傷ですので漏水となる原因部分の修理を行わないことには改善しません。
漏水の判断方法としては、水道を使用していない時でも水道メーターが動いていたり、水まわり設備周辺の湿気が多い、などがあげられます。

漏水を発見した場合は、水道の元栓を締め、すぐに水道業者に連絡しましょう。

結露

結露も雨漏りと同じような症状が起こるトラブルの一つです。

結露自体は室内と屋外の気温差によって発生するものですが、例えば暖かい空気が屋根裏までいき、外気温との差で結露になってしまう場合もあります。

特に気密性の高い建物ほど起こりやすい現象ではありますが、雨漏りの原因が特定出来ない場合は結露かどうかの判断もできないと思いますので、怪しい場合には業者に連絡しましょう。

すが漏れ

すが漏れとは屋根に積もった雪が、室内の熱や日光によって溶かされ水になり再び凍結、水をせき止めた結果、屋根材の隙間から室内に水漏れが起こってしまう現象のことです。

特に雪の多い東北地方や北海道で発生する現象で、雨漏りと違い雪が原因ですので屋根に不具合や破損がなくても室内に水が入り込んでしまいます。

そのため、雪下ろしや屋根裏に断熱材を入れる等で、屋根に雪を積もらせないもしくは水を凍らせないなどの対策が必要になります。

屋根の雨漏りの修理費用の相場は?

では実際に修理をする場合の費用相場をご紹介します。

・部分的にコーキング材ですき間や穴を埋める場合5~20万円
・棟板金のみを交換する場合3~20万円
・雨漏り箇所の修理と合わせて塗装を行う場合40万~200万(使用塗料による)
・屋根全体の交換が必要な場合(葺き替え、またはカバー工法)60~200万円
・漆喰の塗り直しの場合30万~80万

作業には足場の架設が必須となるので、別途足場費用もかかります。
金額は一般的な相場であり、屋根の状態や周辺環境で大きく変動します。

上記でご紹介している費用はあくまでも相場であり、詳細な費用は実際に現場を見て算出された見積もりを確認してください。

屋根の雨漏りの応急処置

雨漏りが発生した場合、修理までの間、放置するわけにもいきませんし、放置してしまうとトラブル症状が悪化する可能性もありますので、ここでは自分でできる応急処置をご紹介します。

ビニールシートを使う

屋根からの雨漏りでは、大きめのビニールシートやブルーシートで屋根を覆うことで、多少は防水になります。
ロープやひもで固定すると家を傷つける可能性があるので、砂を入れた土嚢袋でシートを押さえます。

しかし、高所で不安定な屋根の上でビニールシートを広げたり、重い土嚢袋を持って移動したりするのは非常に危険で、応急処置時は雨が降っていることもあり、屋根材によっては滑りやすくなっているため、怪我などの二次被害の可能性も考えられます。

そのためこの応急処置方法を行う場合は十分に注意し、豪雨や強風などの場合には違う応急処置方法を行うなどの判断をしましょう。

防水テープを使う

屋根上の穴や、すき間など修復箇所が特定できている場合は、防水テープで穴をふさいで応急処置をする方法もあります。
使用する場合は汚れやほこり、油分をふき取ってから貼り付けましょう。

こちらも高所での作業となり、かなりの危険を伴いますので、実際に行う際は十分注意してください。

バケツを置いておく

雨水が室内に落ちてくる場合はバケツを設置して、床材や家具へのダメージを防ぎましょう。
周辺にもビニールシートや雑巾を敷くなどして水が飛び散らないようにしておくとよいです。

【原因別】屋根以外からの雨漏りと応急処置

雨漏りというと屋根が原因と考えがちですが、別の場所が原因となることもあります。
この項目では屋根以外で考えられる雨漏りの原因箇所と応急処置を紹介します。

ベランダ

ベランダが原因となる雨漏りの際は、まずベランダにある排水溝をチェックしましょう。
排水溝がゴミや落ち葉などで詰まっているとベランダに水が溜まり、雨漏りを起こしやすくなります。
また、排水溝周辺の防水処理も劣化していると、水が内部に染み込む可能性すらあります。

笠木と呼ばれるベランダの手すり部分が浮き上がって、すき間ができてしまう場合もあります。
すき間をつたい壁の中に水が入り込み、室内にまで雨水が漏れてしまう場合があります。

そのほかにも、ベランダと屋内を結ぶサッシの周辺から水が浸入することや、防水工事の施工不良が原因で雨漏りすることもあります。

雨漏りがあった場合、応急処置としてバケツで水を受けて屋内の被害を最小限にしつつ、まず排水溝の掃除をしてみることをおすすめします。

窓・サッシ

窓やサッシが原因で雨漏りが起こることもあります。
窓枠の隙間を埋めているコーキング材が劣化しているケースや、窓やサッシ周辺の外壁にひび割れができているケースなどがあります。

応急処置として、給水シートと防水テープがおすすめです。

給水シートはサッシ部分やコーキング部分に直接貼り付けて水を吸収することで室内に水が入るのを防ぎます。
防水テープは、窓枠に沿ってしっかり貼ることで枠のすき間からの浸水を防ぎます。テープを貼る際は汚れを落としてから使用しましょう。

また、根本的な対策として雨戸を設置しておくと安心なので新築、リフォームの際には検討してみるのもよいでしょう。

外壁

外壁の劣化も雨漏りの原因になることがあります。
例えば、モルタル材の場合はひび割れから水が浸入しがちです。
サイディングボードの場合は、塗装が劣化したことで防水性が失われて、屋内に水分が浸入することがあります。
そのほかにも、目地部分のシーリング材の劣化や、施工不良による雨漏りが原因の場合もあります。

ひび割れがあっても髪の毛程度の幅なら心配ありませんが、0.3ミリを超える「構造クラック」と呼ばれるひび割れは雨漏りの原因になるので注意が必要です。

応急処置としてはコーキング剤を使って、すき間を埋めることで多少の水漏れを防げます。コーキング剤はホームセンターなどでも手軽に入手できます。

しかし、高所を修復する際は危険を伴うので、安全性が確保不可能な場合は、業者に依頼することを強くおすすめします。

雨漏り修理 プロに任せた方がよいケースとは?

ここまで、雨漏りの原因やその箇所についてさまざまなケースをご紹介してきました。
簡単な応急処置であれば自分で直せる場合もありますが、次のような場合はプロに依頼することをおすすめします。

まず、被害箇所が明確にわからない場合です。
屋根はある程度の広さがあるのでそのなかから小さな穴や亀裂を探すのは容易ではありません。
プロに依頼する場合は被害箇所の特定だけでも費用が発生する場合もありますが、そのくらい難しい作業ということです。

そして屋根や外壁の高い箇所が破損している場合、その箇所がわかったとしても高所での作業は大きな危険が伴います。
怪我をしてしまってからでは取り返しがつきません。どうしてもご自身で作業する場合は慎重に準備をして行ってください。

また簡易的な応急処置をしても、繰り返し雨漏りが発生する場合もあります。
上辺だけでは直らない深刻な症状であることが予想されるので、解決するためにもプロに依頼したほうがよいでしょう。

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火災保険が使える可能性がある

火災保険のイメージとしては火災が起きた時に降りる保険だと思う人も多いですが、実は様々な自然災害も保険適用の対象になるため、火災保険が適用されれば、外壁塗装の施工費用を安く抑えることは可能です。

そもそも火災保険の適用範囲は広く、具体的には火災や落雷、ガス爆発による被害や風災や雪による被害なども保険が適用されます。

火災保険の適用範囲

保険が適用された場合、「建設物が被害に遭う前の状態に戻せるまでの金額」が支給されますが、その費用の使い道は個人の自由ですので、外壁塗装の施工費用に充てることも可能です。

しかし、あくまで現状回復を行うための費用なので、外壁塗装の施工費によっては全額を賄えるわけではありませんし、そもそも火災保険を適用するためには以下のような点に注意しなければなりません。

  • ・保険が適用されない可能性がある
  • ・補修費用が火災保険の免責金額を超えていること

保険が適用されない可能性がある

メリットの大きい火災保険ですが、そもそも火災保険が適用されるまでには審査があるため、審査に通らなければ保険は適用されません。

例えば、火災保険はあくまで「災害による被害を補償する」ものであり、自己都合での損傷や経年劣化の場合は保険が適用されないため、注意が必要です。

火災保険が適用されない7つのケース

近年では大きな台風も多かったため、自然災害と経年劣化の区別がつきにくく、以前と比較すると保険会社や鑑定人の審査・判断も厳しくなっています。 そのため、被害に気づいたらすぐに申請を行うことが重要です。

また、火災保険は被害を受けてから3年以内に申請をしなければなりません。 これは3年を過ぎてしまうと被害の原因特定が難しくなることを理由に、請求権が消滅時効を迎えてしまうからです。

ただし、例外として大規模な災害の場合であれば3年を過ぎても申請を行うことができたり、すでに修繕をしてしまっても3年以内であれば申請をすることが可能なケースもあります。

そのため、実際に申請ができるかどうかを確認するためにも自宅に傷がある場合には保険会社に問い合わせてみるのが確実でしょう。

雨漏りは絶対に放置してはいけない

建物から雨漏りが起きた場合、以下のような被害が想定されるため、絶対に放置してはいけません。

・木材が腐食する
・害虫・害獣が発生する
・漏電の危険性がある

木材が腐食する

雨漏りを放置すると、建物で使用している木材が腐ってしまいます。

雨漏りで一番多い被害が腐食で、漏れた雨水が木材に染み込み木材腐朽菌が繁殖、腐食が起こると、建物自体の強度が低下し耐震性能が低下します。
また、さらに腐食が進むと天井が抜け落ちる・家が傾く・倒壊するなどのリスクもあります。

それ以外にも金属部分が錆びてしまうため、鉄骨や鉄筋、釘などにも影響を与えてしまいます。

害虫・害獣が発生する

雨漏りにより木材が湿ってしまうと、シロアリが発生し、木材や柱を食べてしまいます。
シロアリは湿気が多い場所を好む習性があり、木材や柱を食べ進めた結果、倒壊の危険性もあります。

それ以外にもカビを餌とするダニや、同じように湿気の多い場所を好むネズミなども繁殖するおそれがあります。

漏電の危険性がある

雨水が室内に入り込むことによって漏電の危険性があります。

通常、建物内に通っている電気配線は電気がもれないように「絶縁」という対策が施されていますが、絶縁体の隙間に雨水が入り込んだり、絶縁体が経年劣化を起こしてしまっていると、そこから漏電してしまう可能性もあります。

漏電による一時的な停電であればまだ良いのですが、最悪の場合、感電事故や火災といった大きな二次被害も考えられるため注意が必要です。

怪しいなと思ったらプロに相談しましょう。

よい業者に相談することができれば、その原因についてしっかりと説明をしてもらえるでしょう。
屋根内部の状態までは、素人ではわからないことも多いので、プロに見てもらうことが重要です。

自身で作業した場合の落下などのリスクを考えると高所での作業はおすすめできません。
プロに依頼すれば当然ながら費用は発生しますが、作業の確実さと、長期的に効果が持続することを考えれば決して高い出費ではありません。

大切な住宅を守るために定期的なメンテナンスは必要です。
あらかじめ、信頼できる業者をみつけておくと安心ですね。
急な修繕の場合も焦らず、実績や対応などを確認して、頼れる業者を見つけましょう。
質のよい業者であれば、親身に相談にのってくれるはずです。
雨漏りの原因について、ここでご紹介した内容を理解しておくと、説明や相談の際にも役立ちます。
ぜひ参考にしてください。

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