
自宅の外壁に汚れや傷みが目立ちだしたら、工事によるメンテナンスを検討しましょう。
塗装の塗り替え、外壁材の張り替え、カバー工法などを行うと、住宅全体の美観を取り戻せるとともに家屋の寿命を延ばし、資産価値を上げることが可能です。
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外壁の塗り替え
まずは、外壁の塗り替えについて、その概要、メリットやデメリット、そして費用相場について紹介します。
塗り替えとは
「外壁の塗り替え」とは、家屋の外壁塗装を上塗りするメンテナンスのことで、防水性能の回復や経年劣化などで発生したひび割れの補修も目的に含まれます。
塗装は時間の経過とともに色あせ、汚れが付着してしまうものですが、外壁全体を塗り替えれば、まるで新築のように外観がきれいになります。
建物の配色にもトレンドがあるので、最新の流行に合わせて塗り替えることで、住まいの印象を大きく変えることも可能です。
家屋の価値において外観は重要な要素のひとつですので、古びた外壁を塗装によって美しく一新すれば、家の資産価値向上にもつながります。
塗り替えのメリットとデメリット
「まとまった額のお金を使ってまで外壁塗装をする理由を知りたい」
そう考える方もいらっしゃると思いますが、その答えは塗り替えのメリットを知ることでかんたんにわかります。
塗り替えの大きなメリットは3つあります。
・耐久性の向上
塗り替えにより家屋の寿命を延ばせます。塗装が持つ本来の役割をフルに発揮できるようになるため、耐久性が向上します。
・防水性能の回復
塗装の効果がなくなってしまうと、雨水が外壁材に徐々にしみ込み、カビやシロアリが発生しやすくなります。
塗装により防水性能を回復させることで、これらの被害を防げます。
・居住性の向上
遮熱性を持つ塗料に塗り替えると、空調や遮熱効果を高められ、より快適な生活を送れます。
塗り替えのデメリットは、費用がかかることです。
これは仕方がないことですが、塗料のほかに足場代などもかかるため、ある程度、まとまった出費を覚悟しなければなりません。
しかし裏を返せば、塗り替えには費用負担以外に大きなデメリットがないとも言えます。
塗り替えの費用相場
一般的な家屋の塗り替えにかかる費用相場は、だいたい以下のとおりです。
20坪:約40~70万円
30坪:約60~100万円
40坪:約80~130万円
同じ坪数でも価格に差がありますが、これは塗料や塗装面積の違いなどによるものです。
この費用には、工事のための足場組み、塗装準備のための高圧洗浄や養生・シーリング、そして塗料代が含まれています。
外壁の張り替え
ここからは、外壁の張り替えについて解説します。
張り替えとは
外壁の張り替えとは、建物の外壁材をいったん解体・撤去して、新しい外壁材に張り替えるメンテナンスのことです。
外観を美しくし、耐久性や防水性を向上させるだけでなく、下地の点検や修理も可能なことが特徴です。
張り替えのメリットとデメリット
外壁を張り替えることのメリットは、大きく分けて2つあります。
・外壁重量を増やすことなくリフォーム可能
外壁の張り替えは、外壁重量を増やすことなくリフォームできます。
過度な外壁重量の増加は耐震性に影響を及ぼすおそれがあるため、重量増加を伴わない張り替え工法はその点で有利です。
・外壁材を自由に選択できる
張り替えの場合は古い外壁材を撤去するため、より耐久性が高い窯業系外壁材も選べるなど、選択肢が豊富です。
あとで紹介するカバー工法では、重量増加による家屋への影響を抑える必要があるため、軽い外壁材しか選択肢がありません。
デメリットとしては、既存の外壁材の解体・撤去を伴うため、施工期間が長くなり、費用が高額になることも挙げられます。
張り替えの費用相場
一般的な家屋の張り替え工事にかかる費用相場は、以下のようになります。
使用素材別に、30坪当たりの金額を記載しています。
金属系サイディング:約150~220万円
窯業系サイディング:約160~230万円
木質系サイディング:約170~240万円
樹脂系サイディング:約190~250万円
これらの費用は、施工面積により上下します。
上記費用には足場代、既存外壁の解体作業費、シーリング作業費、材料費、施工費用などが含まれます。
外壁のカバー工法
もうひとつの外壁メンテナンス方法「カバー工法」についてご説明します。
カバー工法とは
カバー工法とは、既存の外壁材上から新しい外壁材を取り付けるメンテナンスのことで、施工後は外壁が2重になります。
素材の選択肢は張り替え工法より狭まりますが、より安価に外壁をリニューアルできる工法です。
カバー工法のメリットとデメリット
カバー工法のメリットは大きく分けて3つあります。
・断熱性と遮音性に優れる
外壁が2重になることで、空気の層も挟み込むことになるため、熱や音が伝わりにくくなります。
・張り替え工法と比較して費用が安い
カバー工法では、既存外壁を生かして工事を行うため、その撤去費用が発生しません。
・張り替え工法よりも工事期間が短い
カバー工法では、外壁材の撤去を伴わないため、必然的に工期は短くなります。
工事期間中のストレスや負担の軽減にもつながるでしょう。
カバー工法には以下のようなデメリットがあります。
・耐震性の低下
外壁の自重が増せば、その分、地震の際に揺れやすくなります。
・カバー工法自体を選べない外壁がある
カバー工法では、既存の外壁材で新しい外壁材を支える形になるため、傷みが激しく強度が確保できない外壁の場合は施工不可能です。
既存外壁との組み合わせの都合上、使用できない外壁素材もあります。
・見栄えが悪くなる可能性がある
カバー工法では、設計時点よりも建物が若干大きくなるため、建物の見栄えが悪くなる可能性があります。
また、カバー工法では軽量の金属サイディングが主な選択肢となるため、デザイン的にやや見劣りするかもしれません。
カバー工法の費用相場
カバー工法の費用相場は、30坪当たり約180~240万円です。
外壁の面積が広くなるほど費用も増加します。
ほかの工法同様、すべてが含まれた費用です。
外壁の色選びのポイント
外壁のメンテナンスでは色選びが重要です。
ここからは、家の外観をきれいにまとめる色選びのポイントについて解説します。
・落ち着いた色を選ぶ
基本的に、外壁には落ち着いた色を選びましょう。
周囲の環境に溶け込むような色合いを使えば、悪目立ちすることがありません。
自宅が色合いによって目立つことで得られるメリットは、事業で兼用する場合などに限られます。
・同系色から選ぶ
色を組み合わせて使う際は、同系色の中から選びましょう。
系統の遠い色、例えば「赤と青」「黄色と黒」などの組み合わせは、見た目が派手になるだけではなく、見る側にストレスを与えてしまうおそれがあります。
・街並みとの調和を考慮
街並みとの調和を考慮することも大切です。
住宅地、商業地区など、それぞれの街に特徴があります。周囲とのバランスを考えながら色を選びましょう。
・2色までに抑える
外壁塗装に使用する色は、できれば2色までに抑えましょう。
3色以上使ってしまうと、全体をまとめることが難しくなります。
アクセントとしてもう1色入れるだけなら問題はありません。
外壁の塗り替えに適した時期
塗装の塗り替えは、ほかの工事よりも季節的な影響を受けやすい工事です。
塗り替え工事は、気温5℃以上、湿度85%以下であれば行えます。
このことから、外壁の塗装に適した時期は、一定以上の温度があり、かつ空気が乾燥していて塗料が早く乾く春(3~5月)と秋(9~11月)です。
ただし当然この時期には工事が集中するので、予約がとりにくいという問題もあります。
塗り替えに不向きな時期は夏と秋です。
夏は暑く、湿度が高いため、降雨の状況によっては施工できない日が発生します。
冬は気温が低く、昼間の時間も短いので、1日の作業時間はほかの季節よりも短くなりがちです。
そのため工期は延びる傾向がありますが、予約はとりやすいでしょう。
もちろん、地域によりこの条件は異なります。
助成金を活用するには
外壁の塗り替え工事を行う場合は、自治体により助成金制度を利用できる場合があるので、事前に調べておきましょう。
対象となるのは、多くの場合、外壁、屋根、窓に関する省エネ性能を高めるための工事です。
助成金の上限金額の平均は10~20万円で、返済の必要はありません。
外壁をリフォーム・メンテナンスする方法には、塗り替えや張り替え、カバー工法などの選択肢があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、ご自宅の状況に合わせて最適なものを選びましょう。
工事を依頼する際は、色の選び方や工事に適した時期を考慮することも大切です。
助成金制度を利用できる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
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