
近年、DIYで自宅のリノベーションを行う人が増えています。
簡単な家具作りや壁紙変更などでなく、屋根の塗装や修理をDIYで行うことはできるのでしょうか。
この記事では、DIYで屋根塗装・修理を行う費用や手順、ベランダやテラスの屋根を自分で設置する方法などを紹介します。
DIYリフォームでお得に自宅の改修をしたい人はぜひご一読ください。
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DIYで屋根塗装
DIYで屋根塗装と聞くと大掛かりな作業が必要になると思いがちですが、道具さえそろえば誰でも簡単にできてしまいます。
まずは屋根塗装の手順と費用を確認していきましょう。
屋根塗装の手順
屋根の種類はさまざまですが、ここでは現在多くの住宅で使用されているストレート屋根を例に挙げて、DIYでの塗装手順を説明していきます。
最初に行うのは、屋根全体の掃除です。高圧洗浄機を使い、屋根の汚れやコケ、サビなどを落としましょう。
屋根が濡れていると塗料はしっかり密着しないため、洗浄の後は24時間以上乾かし、水分が表面に残らないようにしてください。
乾いたら金属製のブラシやヘラを使い、屋根に残っている古い塗料やコーキング材、シーリング材などを剥がします。
また、塗装作業に入る前に屋根のてっぺんに設置されている棟板金(むねばんきん)を新しいものと交換しておきましょう。
次に、ペンキの飛び散りやゴミの付着などを防ぐために、塗装箇所以外をシートやマスキングテープなどで保護します。
塗料は一度つくとなかなかきれいに落ちないので、自転車やフェンス、ご近所の植木などもきちんと覆い、汚れないように注意しましょう。
いよいよ下塗り塗料を屋根全体に塗っていきます。
下塗りにムラがあるときれいな仕上がりにならないので、厚みが出すぎたり塗料がかすれたりしないように均一に塗ることが大切です。
塗りムラが気になるときは、ローラーやハケをある程度品質のよいものに変えてみてください。
下塗り後、屋根材の間にタスペーサーを挿入することで雨水の逃げ道を確保してから、ローラーを使って中塗り・上塗りを行います。
下塗りと手順は同じで、全体が均一になるように丁寧に仕上げていきましょう。
上塗りを乾かしたら、養生を剥がして塗りムラや塗り残しなどの最終確認を行います。
屋根塗装の費用
一般的に、屋根塗装は業者に依頼すると35万~120万円ほどの費用がかかると言われています。
一方で、DIYリフォームでかかる費用は7万~8万円ほどで、なおかつ人件費などの諸費用もかかりません。
業者に頼むとかかる20万円ほどの人件費も削減できます。
しかし、値段が安く済む一方で安全性やクオリティ、耐久性などはプロに劣ります。
これらを考慮するとプロに依頼した方が確実でしょう。業者が行った塗装の耐用年数が10年前後であるのに対して、DIY塗装の平均はおよそ2〜3年です。
場合によっては追加の工事やメンテナンスでかえって費用がかかることもあります。
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DIYで屋根修理
DIYで屋根塗装ができるように、屋根の修理もできます。
ここからはDIYでの屋根修理におけるメリットやデメリット、業者に依頼した場合にかかるコストなどについて紹介していきます。
屋根修理の手順
屋根の修理を行うときも、まず修理をする箇所を高圧洗浄機で清掃します。
屋根の状態がわかりやすいように、カビや汚れを落としてから作業を行いましょう。
初心者にも簡単にできるDIY修理は、雨漏り対策です。
やり方は、雨漏りや屋根が劣化している箇所を探し、防水シートを好きな大きさにカットして貼り付けるだけ。
専門の機器や特殊な材料が必要ないため、気軽に施工できるでしょう。
また、屋根にヒビが入っているときはコーキング補修が有効です。
ヒビの入った箇所を探し、隙間にコーキング剤を流し込んでいきます。
ただし、コーキング材はすべての素材に使用できるわけでなく、漆喰の剥がれなどに使うとかえって通気性を悪くすることもあるので注意が必要です。
屋根修理の費用
DIYで屋根修理を行う場合、簡単なものなら3,000円前後で補修できます。
しかし、DIY修理は初期費用を大幅にコストカットできるものの、当然、プロよりも時間がかかります。
業者のように足場を組むなどの安全対策もできないため、怪我をする可能性もあるでしょう。
また、自分で修繕した屋根は、台風や地震などの災害で損傷した時に火災保険が適用されません。
工事費用は低価格で済んだとしても、後々予想外のコストがかかることも多く、注意が必要です。
このようにDIYの屋根修理には多くのデメリットも伴うことを理解しておく必要があります。
屋根修理をプロに依頼した場合、雨樋修理は約3万~約20万円、漆喰補修は約3万~約30万円、スレート屋根の差し替えは約10万~約70万円、瓦の差し替えは約20万~約100万円、雨漏り修理は約5万~約50万円で行えます。
業者に依頼するとDIYより高額になりますが、耐久性とクオリティの高い補修をしてもらえます。
また、安全性の高い工事を短期間で行えるだけではなく、天災などのトラブルが起きても火災保険が使えて安心です。
DIY修理は応急処置程度にとどめ、本格的な修繕はプロに依頼するのが賢明でしょう。
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ベランダ屋根をDIYで設置する
修理や塗装だけでなく、場所によっては屋根をまるごと自作する人もいるようです。
ここでは、単管パイプ、ガルバリウム材、波板などを使ってベランダ屋根をDIYする方法を紹介します。
ベランダ屋根の作り方
まずは、屋根の寸法や傾斜などを考えて図面を制作していきます。
手書きでも問題はありませんが、CADなどの図面ソフトを使う方法もおすすめです。
CADなら使用する材料や数なども自動で算出してくれるので、自分で検討する手間が省けるでしょう。
次のステップは材料集めです。
ベランダ屋根の製作キットに類する製品は販売されていないため、素材の決定や材料集めなどを自分で行う必要があります。
主な材料の例を挙げると、柱として使う単管パイプ、屋根となる波板、パイプを補強するコネクタなどが挙げられます。
必要な資材が揃ったら、図面をもとに柱の組み立てを行いましょう。
少人数で行う場合は、仮止めを行いながら柱がずれたり倒れたりしないように工夫してください。
続いて屋根の下地部分のパイプを取り付け、屋根と雨樋を設置して完成です。
屋根は雨水が溜まらないように傾斜をつけ、軒樋(のきどい)と縦樋(たてどい)を設置します。
ベランダ屋根の費用
ベランダの屋根をDIYで作る場合の費用は6万円前後です。
断熱性や耐熱性、耐雪性、耐風性などを備えた素材を使っても、追加費用は1万〜5万円ほど。
DIYの中では大掛かりな作業になるので、図面や資材選びなどある程度の慣れや経験が必要でしょう。
業者に依頼した場合の費用は8~30万円ほどです。
フラット型やアール型など、作成するベランダの形状・性能・サイズなどによって価格が変わります。
テラス屋根をDIYで設置する
テラスに屋根があれば、洗濯場や子どもの遊び場、簡易的なサンルームなど、使い方の幅も広がるでしょう。
最後にテラス屋根の作り方とコストを紹介します。
テラス屋根の作り方
テラス屋根の場合も、まずは屋根の大きさや高さ、奥行き、幅などを測り、図面を作ります。
ベランダ屋根よりもサイズが大きくなるため、イメージが沸きづらい人は仮の木材やパイプなどを設置し、目安にしながら完成形を決めるとよいでしょう。
次に、屋根の基礎工事と柱の組み立てに移ります。
頑丈なテラス屋根を作るポイントは、基礎部分の固定をしっかりと行うことです。
柱を設置する場所を決めたら穴を堀り、底に砕石を敷き詰めて基礎とします。
砕石の分を計算し、柱を埋める長さよりも10cmほど余裕をもてる深い穴にしておくと安心です。
組み柱を立てたら添木(そえぎ)で仮止めをしておきましょう。
まだコンクリートは流しこまず、先にテラス屋根の組み立てを行います。
このときに意識するべきポイントは、屋根の水平と垂直です。
仕上がりのクオリティに影響する重要な箇所なので、水糸を結んだり水平器を使ったりして微調整を行なってください。
最後にコンクリートを流し込み、柱を固定して完成です。
テラス屋根の費用
テラス屋根のDIYにかかる費用は、小型の屋根であれば3~6万円ほどです。
サイズや素材などによって価格が異なるのであくまで目安とするとよいでしょう。
質量のある木材やコンクリートをなど、扱いの難しい資材も増えるため、複数人で作業するのがおすすめです。
一方、業者に依頼する際の費用は、15~30万円程度です。
アール型、フラット型、オーニング屋根、パーゴラ屋根などの種類があり、壁に直接取り付けるオーニング屋根なら比較的安価で施工できます。
ポイントを抑えて施工すれば、屋根塗装や修理、屋根の設置などはDIYでできます。
費用を抑えてお得に施工できるメリットもありますが、耐久性や完成の質などはやはりプロに任せた方が確実です。
初期費用を抑えたい人はDIYリフォームを、クオリティにこだわりたい人は業者依頼を選ぶなど、施工の優先順位を決めてイメージに合うものを選んでみてください。
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