外壁のひび割れの補修 DIYでの手順と業者に依頼する状態の判別方法

外壁のひび割れの補修 DIYでの手順と業者に依頼する状態の判別方法イメージ
この記事では、お住まいの外壁のひび割れや、塗装の補修、修理について解説しています。ひび割れの種類別に補修方法を説明し、DIY対応とプロに依頼する場合との補修費用の差やメリット・デメリットを掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者
矢野友也

矢野友也
三和ペイント株式会社
品質管理部 主任

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

2015年新卒入社。4年間営業職として直接お客様と関わる。現在は営業経験で培ったノウハウを活かし、品質管理部主任としてお客様満足度や施工品質の向上に従事。日々お客様よりいただくアンケートすべてに目を通し、生のお声を元に社内での営業教育や施工PT教育に力をいれております。

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住宅の外壁に、ひび割れや塗装の剥がれを見つけた場合、どう対処しますか。
専門の業者へ相談するというのが一般的ではありますが、DIYで補修することも可能です。
この記事では、ひび割れや塗装の剥がれについて、DIYでどの程度補修できるのかという点と、それにかかる費用を解説。
ホームセンターなどに道具を買いに行く前に、ぜひ目を通して参考にしてください。

外壁のひび割れ補修の種類

ここでは外壁補修の範囲が部分的な場合と、全面に及ぶ場合に分けて概要を説明していきます。

外壁の部分補修

外壁の補修でも、クラック(ひび割れ)やサビが部分的なものであれば全面的な補修を行う必要はないので、部分補修をおすすめします。
部分補修の代表的な作業は、「クラック補修」「サビや塗装の剥がれの補修」「コーキング補修」に分けられます。

・壁材のクラック
クラックが見られる場合はまずその幅に着目してください。
幅が0.3mm以下であれば、あわてる必要はありませんので、写真やメモを取って定期的に確認することをおすすめします。
クラックの幅が1mmを超えている場合は構造的な問題があると、疑われます。専門性を持つ業者へ依頼するのが賢明です。
もしひび割れが3mmを超えていると素人では手に負えません。速やかに専門業者に相談しましょう

・サビや塗装の剥がれ
サビや塗装の剥がれがある場合、部分的か全面的かの見極めが必要です。
何かがぶつかった部分のみにサビや塗装の剥がれがあるような場合なら、部分補修で済む可能性も高いでしょう。

・コーキング補修
コーキングは壁材の接続部などに行う防水処理です。
コーキングは年数とともに劣化していくので、必ず定期的なメンテナンスを必要とします。
塗装と同様に部分的な補修であれば比較的簡単な作業で補修できますが、経年劣化であれば全面的に補修する必要があるでしょう。
コーキング補修は、既存のコーキング剤を除去せずに行う「打ち増し」と、既存のコーキング剤をすべて剥がしてから施工する「打ち替え」に分けられます。

>コーキングについて詳しく知りたい方はこちら

外壁の全面修理

外壁を全面的に補修すると言っても、塗装の塗り替えで済む場合と、サイディングボードまで補修しなければならない場合があります。
また、塗装は単に見た目を綺麗にするだけでなく、外壁材を紫外線や風雨から保護する役割を持っています。
そのため、外壁を塗装する場合でも、使用する塗料によって金額や耐用年数が大きく異なる点に注意が必要です。
一般的に、外壁用の塗料は耐用年数が高く多機能なほど価格は上がります。
代表的な塗料を安い順に列挙すると、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、光触媒系です。
ただし、系統と耐用年数、単価などは各メーカーで異なるので、信頼できる工務店に相談して塗料を選ぶことをおすすめします。

サイディングボード(壁材)を補修する場合は、既存のボード上から重ね張りする「カバー工法」と、「張り替え」に分けられます。
カバー工法なら既存のサイディングボードを撤去する手間も発生しないので費用を低く抑えることが可能でしょう。

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DIYで外壁塗装を行うときの手順とリスク

外壁のひび割れや塗装の剥がれを見つけた場合に、どの程度までDIYで対応できるのか説明します。
またDIYについて、下準備方法や、知っておくべきリスクなどを説明します。

DIYで補修できる範囲は?

自宅の外壁で気になる部分を見つけた場合、少しくらいならDIYで補修できないかと思う方も多いでしょう。
実際にDIYでも問題なく補修できる範囲は、「壁のひび割れが表面的なレベルで起こっている場合」と、「外壁塗装が部分的に剥がれている場合」です。

ひび割れの幅が0.3mmより小さい場合(ヘアークラック)なら構造的な害はない、と言われています。
ホームセンターなどでコーキング剤を購入し、DIYで補修しても問題ありません。
ただし、ひび割れの幅が1mmより広い場合は、構造的にも支障が生じている恐れもあるので、専門業者に相談することをおすすめします。

また塗装については、何かがぶつかったことによる部分的な剥がれ、というレベルならDIYで補修しても構いません。
ただし、全体に塗装の劣化が進んでいる中で、部分的に剥がれた箇所を塗って補修することはおすすめしません。
塗装は住宅の見た目を良くするだけでなく、壁材の防水性を守る重要な役割を持っています。
そのため、全体が劣化している場合は信頼できる業者に相談しましょう。

さらに、高いところで壁の補修を行う場合は危険が伴いますから、けがをしないように注意しましょう。
安全確保が難しいようであれば、無理せずプロに頼みましょう。

外壁塗装の前に準備すること

ここでは外壁塗装を始める前に行うべき下準備を解説します。
この手順は、基本的にはプロでも一般の方がDIYで作業する場合でも同様です。

・外壁の状態を全体的に確認する
塗装を始めるとわかりにくくなるので、先にクラックの位置や状態を把握して、メモや写真で残しておきましょう。

・足場を組んで安全性を高める
部分的な場合は梯子や脚立で作業する方もいるかもしれませんが、足元が不安定だと危険を伴いますから、できるだけ足場を組んで安全を確保しましょう。

・外壁の汚れやほこりを落とす
外壁にはほこりや油分などが付着していますので、しっかり洗浄しないと塗料がうまく乗りません。
作業を無駄にしないためにも、高圧洗浄機などで汚れを落としましょう。

・コーキング補修を行う
外壁に発生した小さなクラックは、塗装する前にコーキング剤で補修してください。
ただし大きなクラックは構造的な問題で発生している可能性があるので、専門性を持つ業者に相談しましょう。

・養生を行う
塗装の前に、塗料がついてほしくない場所には養生を施します。
ホームセンターなどで販売している養生テープや養生シートを使うと便利です。

外壁塗装の手順

準備が整ったら、次は塗装の工程に入ります。

・下塗りを行う
下塗りで使うのは塗料ではなく、プライマー(またはシーラー)です。
下塗りの目的は塗料を外壁材に密着させることで、下塗りをせずにいきなり塗料を塗っても機能や耐久性を維持できません。
プライマーは金属材料に対するサビ止め機能を持つタイプもあるので、壁材自体の保護も目的としています。

・中塗りと上塗りを行う
下塗りの後はいきなり仕上げ塗りをするのではなく、しっかり乾いた後で中塗りをすることで塗装面にムラが出づらくなります。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。
何らかの理由で上塗りの塗膜がダメージを受けても、中塗りが、外壁材を保護する機能を維持してくれます。

・養生と足場を撤去する
塗装が終わったら養生や足場を撤去して作業完了です。
撤去するときはせっかく塗った塗料にダメージを与えないように注意しましょう。

DIYで外壁塗装を行う場合のリスクとは

ここまでに説明してきたように、外壁のクラックや塗装について、DIY補修も不可能ではありません。
ですが、DIYで外壁を塗装するにはリスクも伴います。
DIYで外壁塗装を行う場合の注意点を以下に列挙します。

・安全上のリスク
外壁補修は高所で作業する可能性が高く、危険です。
生命に関わることもあるので、足場や安全帯、ヘルメットを使用するなど安全確保は確実に行いましょう。

・作業期間の見通しが立てにくい
大規模な塗装を個人で行う場合、ある程度の日数が必要です。
また、慣れていないと作業期間が読めません。
しかも塗装は下塗り、中塗り、上塗りなどの間に十分に乾く時間が必要です。
加えて、気候に左右されることもあって乾燥期間も実際に作業してからでないとわからないことが多いです。
このようなことから予想以上に時間がかかることもあり、費用対効果の面では優れているとは言い難いでしょう。

・技能がないと塗料の性能が発揮できない
素人作業の場合は、液だれやムラのできることがあり、塗装前の汚れ除去や下塗りが不十分だと、期待した仕上がりになりません。
耐久性も十分に発揮できないばかりか、せっかく塗った塗料が短期間で剥がれ落ちてしまうことがあります。

・結果的に高くつくこともある
塗料の購入は、プロのように安く仕入れることはできず、割高になりますし、作業に必要な道具を購入、レンタルする費用も必要です。
場合によっては30万円を超えてしまったというケースも。
安く済ませるつもりで始めたDIYが結果的に高く、ということも十分に考えられます。

業者に依頼する状態の判別方法は?

DIYで外壁の補修や塗装をすることは不可能ではありません。
しかし、「安全性の確保が難しい」「知識や経験がないと期待する成果は上がらない」「塗料の保管や処理などの手間がある」などのデメリットから、補修範囲が広い場合はおすすめできません。
これを踏まえると、DIYでは小さなひび割れの補修や部分的な塗装の剥がれを補修する程度にとどめ、それ以上の作業はプロに依頼する、という判断がおすすめです。

豊富な経験や確かな技術があるプロであれば、仕上がりは綺麗で、目的とする機能や耐久性は確実に向上するでしょう。さらに条例などに基づいて塗料の処分も任せることも可能です。

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外壁のひび割れ補修に必要な費用

ここでは外壁の補修にかかる費用を、部分的な補修の場合と、全面的な修理の場合に分けて解説します。

部分補修の費用

外壁の部分補修を行う際に発生する費用の目安を表で紹介します。

・外壁部分補修の単価、費用の相場

内容 単価の目安 費用の相場
外壁のクラックへのコーキング補修 m2当たり1,700~2,500円 足場無し:1~50,000円
足場有り:1~50万円
外壁のキズや穴の補修 1ヶ所当たり1,000~6,000円
金属部分のサビに対するケレン補修 m2当たり200~2,200円 1~10万円
高圧洗浄機を用いたコケやカビの除去 m2当たり200~250円 2~3万円
チョーキングが起こっている程度の外壁への塗装 m2当たり1,700~50,000円 足場無し:1~10万円
足場有り:1~50万円
コーキング剤の打ち増し m当たり500~900円 5~20万円
コーキング剤の打ち替え m当たり900~1,200円 5~50万円

※金額は目安であり、壁の状況や現場の環境などで変動します。

全面修理の費用

30坪程度の住宅で外壁を全面的に修理・補修を行う際に発生する費用の目安を表で紹介します。

・外壁全面補修の相場(30坪程度の住宅)

内容 費用の相場
モルタル壁の外壁塗装 60~80万円
サイディング壁の外壁塗装
(目地部分の補修を含む)
60~100万円
サイディング重ね張り 60~200万円
サイディング張り替え 60~300万円

※上記の金額は目安です。
現場の状況や使用する材料によって変動するのであくまで参考値となります。

DIY外壁塗装の費用

この項目では25坪程度の住宅で、DIYで外壁塗装を行う場合の費用を解説していきましょう。
ちなみに1坪は約3.3m2なので、25坪の住宅では、床面積は約82.5m2です。
外壁面積は延べ床面積の1.2~1.3倍と言われているので、25坪なら99~107.3m2です。
ここでは中間の103m2で計算します。

・約25坪の住宅(塗装面積125m2)にDIYで外壁塗装を行う場合の費用目安

内容 単価の目安 費用の目安
道具類(ハケや塗料の容器、養生シートなど) 3~4万円
足場(安全性を考慮して専門業者に依頼) 10~20万円
下塗り材 m2当たり600~900円 約6.2~9.3万円
塗料 m2当たり1,000~5,000円 約10.3~51.5万円
合計 約30~85万円

※上記の金額は目安です。メーカーや商品によって変動するのであくまで参考値となります。
DIYと言っても足場の設置作業は人命に関わることなので専門業者に依頼しましょう。

以上を踏まえると、DIYで外壁塗装を行うには最低でも30万円程度は必要です。
単価が高い塗料を使えば50万円を超えることもあります。
また、塗装の仕上がりは作業をする人たちの技能で大きく左右されますから、塗料が本来持っている機能や耐用年数が保証されるわけではありません。
これだけの費用を出して、綺麗に仕上がらなかったり、1、2年で剥がれたりしてしまったら、補修費用も無駄になってしまいます。
また、外壁塗装は住宅の壁材を守るという重要な役割を持っています。
そのため適切な塗装ができていないと防水性が低下して雨漏りが発生し、心身を害したり、住宅の資産価値が低下したりすることすらあり得ます。

このような観点から、外壁の補修や塗装を行う場合は、小さな補修以外は信頼できる専門業者に依頼することをおすすめします。

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