屋根の塗料の種類と価格相場|プロが選ぶおすすめの塗料は?

屋根の塗料の種類と価格相場|プロが選ぶおすすめの塗料は?イメージ
屋根塗装する際に使われる塗料にはシリコン、ウレタン、フッ素など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴、機能、費用相場などについてプロがわかりやすく解説します。屋根リフォームの塗料について詳しく知りたい方は参考にしてください。
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この記事の監修者
伊藤隆康

伊藤隆康
三和ペイント株式会社
取締役役員・統括部長

住宅リフォーム業に携わり23年。営業職からマネジメント職を経て2年前より品質管理部に在籍。品質管理部として施工後の完工検査実績として28,000棟以上。顧客満足度は93%以上。お客様の大切な財産であるお住まいを『我が家を塗る』気概で向き合っております。

住宅リフォーム業に携わり23年。営業職からマネジメント職を経て2年前より品質管理部に在籍。品質管理部として施工後の完工検査実績として28,000棟以上。顧客満足度は93%以上。お客様の大切な財産であるお住まいを『我が家を塗る』気概で向き合っております。

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大切な住宅を長く綺麗に維持するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
屋根のリフォームをする際には、最適な塗料を選ぶ必要があります。しかし、何種類もある塗料から、どれが最適な塗料か選ぶのは難しいこともあるでしょう。施工業者に相談をする際には、事前にある程度の知識を得ておくことでスムーズに見積等の内容を理解できます。この記事では屋根塗装の際に役立つ塗料の種類の違いについてご紹介していきます。

屋根の塗料選びは重要?塗料の役割と効果

屋根塗装は、外観を美しく保つだけでなく、住宅の機能を維持する役割もあります。例えば、屋根の劣化を防ぎ雨漏りを防ぐ、住宅の断熱機能を高める、遮熱効果で夏の暑さを防ぐなどが挙げられます。
長期間メンテナンスをしないと塗膜が剥がれることで屋根の基礎部分が劣化し、修繕費用が高額になることもあります。劣化が進みすぎる前の適切な時期に屋根塗装を行いましょう。
屋根のリフォームに使用する塗料はたくさんの種類があります。それぞれ耐久性、機能性、価格などが異なるので特徴を理解した上で慎重に選ぶのが重要です。

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屋根塗料の種類

住宅に合った屋根リフォームを行うには塗料の知識が欠かせません。ここでは、人気の塗料や特徴、耐用年数、費用相場などを紹介します。

アクリル塗料

塗料の中で最も値段が安いのがアクリル塗料です。1㎡あたり1,500円前後で、塗装費用は約15万円と大変リーズナブルな商品です。耐用年数は約5〜7年で、塗料の中では、耐久はやや短めです。

アクリル塗料は安価で扱いも簡単なため、DIYリフォームなどでもよく使用されます。カラーバリエーションが豊富でイメージ通りのデザインに仕上げやすいのも特徴です。
しかし、紫外線に弱く劣化が早いため、3年前後で徐々に塗装が剥がれ始めることもあり耐久性に欠けます。

アクリル塗料は「短いスパンで塗装を変更したい」「とにかく安く施工したい」という方におすすめです。今後も塗料の塗り直しを検討している際には、耐久性が高い塗料の方が結果的にコストパフォーマンスがよい場合もあります。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、アクリル塗料の次に価格が安い商品です。1㎡あたり1,500〜2,200円前後で、塗装費用は約25万円です。耐用年数は8年ほどで、アクリル塗料よりもやや長めです。

ウレタン塗料は、リーズナブルな価格設定と扱いやすさが魅力です。こちらもDIYリフォームでよく使用されますが、塗膜に光沢がありアクリル塗料よりも高級感のある仕上がりになります。
柔らかく弾力のある質感が特徴で、モルタルなどのひび割れをしやすい建物と相性が良い傾向があります。一方で、ウレタン塗料は紫外線に弱く、耐用年数はあまり長くはありません。
日当たりのよい場所だと劣化が速まり、頻繁に塗り替えが必要なケースも多いことが特徴です。

ウレタン塗料は「DIYリフォームで高級感のある仕上がりにしたい」「外壁のひび割れを抑えたい」という方におすすめです。
また、塗装費用を抑えたい場合には、雨どいや戸袋など細かい部位のみ部分的にウレタン塗料を使用する方法もあります。ただし、その場合はほかの塗装箇所と塗り替え時期がずれるため、注意が必要です。

シリコン塗料

シリコン塗料は、最も人気が高い塗料です。1㎡あたり2,000〜3,500円前後で、塗装費用は約35万〜45万円です。耐用年数は約13年と大変長持ちする塗料です。

シリコン塗料は費用と耐久性のバランスがよく、コストパフォーマンスに優れています。耐水性や耐熱性の機能もあり、湿気や太陽の熱などですぐに塗装が剥がれることはありません。
塗膜が固く、よく水を弾くため湿気や雨水で屋根が劣化するのを防ぐ効果もあります。塗料で迷った時には、シリコンを選べば間違いないでしょう。

しかし、シリコン塗料の中でもグレードには幅があり、機能性も異なるため注意が必要です。水性、油性1液型、油性2液型かによって耐久性や費用、特徴などは異なります。

油性のほうが塗料の塗膜として強く、汚れが付きにくい特徴があります。ただし、油性の塗料を使う場合は希釈にシンナーを使用するので、独特の臭いが気になることもあるでしょう。
環境の面からも、以前より油性塗料の使用は減少傾向です。一方、水性塗料は塗膜という点では油性よりも強度は劣りますが、希釈には水を使用するので安全面でも安心です。
近年では、強度の高い水性塗料も多く開発されていますので塗装業者に相談してみることをおすすめいたします。

また、1液型と2液型の違いですが、1液型は混ぜ合わせず単体で使用します。価格は2液型よりも1液型の方が安価ですが、耐久性は劣ります。2液型は、主液と硬化剤を混ぜ合わせて使用します。

フッ素系塗料

フッ素系塗料は耐候性が高く、近年採用されるようになってきた塗料の1つです。1㎡あたり4,000〜5,000円ほどで、塗装費用は約50万〜70万円です。
耐用年数は約18年で、メンテナンスサイクルが長いこともメリットの塗料です。

屋根は長い間紫外線や雨などに晒されるため、場合によってはメーカー基準の耐用年数よりも早く塗り替えが必要になる場合があります。
しかし、フッ素系塗料は耐用年数の信頼値が高く、急な修理やリフォームが発生しにくいと言われています。

また、フッ素系塗料は親水性があり、雨水と共に汚れやホコリなどを自然に落としてくれる効果もあります。
メンテナンスにかかる手間が少ないため、家を空けることが多い方やお手入れの時間が取れない方には特におすすめの塗料です。

無機塗料

無機塗料は、従来の有機物に加え無機物を配合させた塗料です。1㎡あたり4,500〜5,500円前後と高額なものが多く、塗装費用は約70万円ほどです。
耐用年数は約20〜25年で、フッ素系塗料よりも優れた高い耐候性を誇ります。

ほとんどの塗料は、セラミックやケイ素などの有機物を主成分としています。一方無機塗料は、ガラス、石、鉱物などいわゆる自然界にあるものを含んでいる新しいタイプの塗料です。
経年劣化しにくくコケやカビが生えにくい、といった特徴があります。また、有機物のみの塗料よりも、燃えにくい性質もあります。
塗り替えの頻度を低くしたい方や機能性にこだわりたい方に適しているでしょう。

無機塗料は防汚性にも優れ、表面に汚れがつきにくい性質があります。そのため無機塗装の上から再び塗料を塗ったとしても、すぐに剥がれてしまうこともあります。
塗料の寿命が来た場合でも再塗装ができないことがあるため、その点には注意が必要です。
また、無機塗料は扱いが難しいため職人の腕によって仕上がりが変わる可能性があります。業者選びは慎重に行い、技術に信頼がおけるリフォーム会社に依頼すると安心です。

断熱など屋根塗料の機能性も要チェック

塗料と共に確認したいのが、機能性です。遮熱や断熱、光触媒などの特殊効果を有している塗料も多数あります。そのため、塗料選びの際には、施工する住宅に最適な機能をもつ塗料を選ぶことが大切です。

断熱塗料

¨断熱¨とは熱が住宅の外に逃げないように保温する役割のことを指します。一方、外部からの熱を遮って住宅内部の温度上昇を防ぐことを¨遮熱¨といいます。

断熱塗料で施工すると、熱や冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を逃がしにくくする効果があるといわれています。ただし、もとから屋根の断熱材が充実している場合は、改めて断熱塗料を塗ってもあまり効果を感じられないこともあるでしょう。
熱が部屋にこもらない場合や遮熱材のみ使用していて断熱材が入っていない場合などに、断熱塗料を取り入れるのがおすすめです。

遮熱塗料

遮熱塗料とは、太陽の光を反射する特殊な機能を持った塗料のことです。屋根の表面温度を下げ、室内が暑くなりすぎないように調節します。トタン屋根など、熱伝導率の高い屋根を導入している住宅は、効果を感じやすいでしょう。

遮熱塗料は、熱の発生源となる太陽光を吸収するため、夏の暑さの軽減に適しています。しかし、遮熱効果が高すぎると、冬場には部屋が十分に温まらない場合があります。屋根に断熱材が入っていない住宅は、遮熱塗料だけではなく断熱効果を向上させる工夫も必要です。

光触謀塗料

光触媒塗料とは、化学変化を起こす触媒を混ぜ、セルフクリーニング機能を搭載させた塗料のことです。太陽の光が当たると自浄作用を発揮するため、ほかの塗料に比べて壁面に汚れが付きにくい性質があります。お手入れにかかる費用を大幅に削減した例もあり、長期的なコストカットをしたい人におすすめです。

光触媒塗料の耐用年数は15〜20年ほどで、高い耐久性があります。しかし、メーカー基準より早く寿命を迎える場合もあり、早い段階でひび割れが目立つこともあります。耐用年数の信頼性に欠ける商品もあるので、注意しましょう。

また、光触媒塗料には紫外線型と可視光型の2種類があります。可視光型のほうが新しく改良されたもので、紫外線が当たらなくても防汚効果が期待できます。どちらかで迷った時は、可視光型を選ぶと安心でしょう。

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屋根塗料の選び方

屋根塗料は種類によって値段や機能性、適している住宅などが異なるため、どのような基準で選ぶべきか悩む方も多いでしょう。ここでは、失敗しない塗料選びのコツを紹介します。

屋根塗料の種類を決める

塗料選びで迷っている方は、耐久性や費用などに着目し、まずは樹脂の種類から絞り込むとスムーズです。

ここまでご紹介してきた中で、一番安価な塗料はアクリル塗料、一番高価な塗料は無機塗料です。当然ながら安価であれば耐用年数は短くなり、高価であれば長持ちします。
住宅に住む年数やリフォームの時期など、ライフスタイルに合わせて費用とのバランスを見極めることが重要です。

機能性の有無を選択する

樹脂の種類が決定したら、遮熱、断熱などの機能性について考えます。機能性を検討する際には、現在の住宅に備わっている機能や住んでいる地域や場所に適しているかなどを確認しましょう。

既存の住宅に適した断熱・遮熱機能を導入しないと、かえって暮らしにくい住宅になることもあります。夏の冷房費を節約したいなど、お困りのことがある場合は機能性を選ぶヒントになるので事前にリフォーム会社に伝えましょう。

塗料の色を決める

屋根の塗料は、外観の印象を決定づけるだけではなく、機能性も左右することをご存じでしょうか。

現在人気の色は、ブラック系、グレー系、ブラウン系、グリーン系です。汚れが目立ちにくく、外壁の色とマッチしやすい色が好まれる傾向があります。屋根の塗料選びで迷った時には、外壁よりも濃い同系色を選ぶと統一感が生まれやすくなります。ただし、黒系の塗料は熱を吸収しやすいので、夏場は室温にも影響することを覚えておきましょう。

ホワイト系は、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。しかし、ホワイトは遮熱効果が高いため、遮熱性を優先したい場合には使用するケースもあります。

レッド系、ブルー系は全体的に色あせしやすい傾向があります。そのため、こまめな塗り替えが必要になる場合もあります。

また、同じ色でも塗装面積によっては、印象が異なるものになります。カラー見本よりも実物の方が明るく見えることが多いので、やや暗めの色を選ぶと失敗が少ないでしょう。

水性か油性か?

樹脂はそれぞれ水性と油性に分けられ、扱いやすさや特徴が異なります。

水性塗料は現在広く使われている塗料で、希釈に水を用いており安全性が高いこともポイントです。また、塗料の臭いも油性に比べると強くないため、施工範囲が広くても近所迷惑になることは少ないでしょう。しかし、気温が低い時期は塗料が乾きにくいこともあり、施工時間が天候に左右されやすいデメリットもあります。

油性塗料は希釈にシンナーを使用するので、施工中の臭いが気になることがあります。油性塗料は耐久性に優れているとされてきましたが、現在は水性塗料の開発が進み耐久性に大きな差はないと言われています。油性塗料は、あまり使用されなくなりましたが、気温に左右されず素早く作業を行いたい場合には最適です。

艶ありか艶なしか?

より屋根の見た目にこだわりたい人は、艶の有無も重要です。艶ありの塗料は高級感があり新築のような印象にイメージチェンジできます。
艶調整塗料を使えば自分好みの艶を出せるので、さまざまなバリエーションが楽しめます。艶の効果によって、汚れがつきにくい利点もあります。しかし、艶は2年前後で消える場合が多く、永久的なものではありません

艶なし塗料を使用すれば、控えめで落ち着いた住宅になります。派手な色を使用したとしても、艶なし塗料ならば周囲からも比較的浮きにくいでしょう。
一方で、汚れがつきやすく、メンテナンスに手間がかかるデメリットもあります。

価格帯や機能面、見た目の好みなど、特徴によってさまざまな種類がある屋根塗装。施工業者によっても仕上がりは大きく変わるため、信頼できる業者をみつけることが重要です。
塗料を選ぶ際には費用と耐用年数に着目し、住宅に合った塗料を選ぶことができると理想的です。納得のいく屋根塗装ができるよう、特徴をよく理解し最適な塗料を選びましょう。

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